ご自宅でのお骨の安置と中陰段（後飾り祭壇）

葬儀・火葬が終わってご自宅にお骨や遺影写真・白木位牌が帰ってくることになります。　その時にお仏壇にすぐに入れる風習の地域では必要ありませんが、多くの尾張地方の地域では中陰段（後飾り祭壇）と言って、段ボールやベニヤ板などで作られた簡易（仮）祭壇にて４９日（３５日の場合もあります）まで、お仏壇とは別に供養をすることになります。

宗派的な教えとしては、亡くなられたら阿弥陀様が導いていただき浄土に行けるなどの中陰（この世とあの世の境）に４９日間いることは無いけれど、仏縁をいただくために法要を行うなどの理由の宗派もありますが、地域的な風習ですのでそのまま他の宗派の方と同じように中陰段にて供養されています。

基本的には４９日（満中陰）で、ご先祖様と同じ仏壇での供養となるのですが、家庭の事情などで仏壇の購入まで使用されたり、そのまま仏壇の代わりとして使われる家庭もあります。　そして、処分をすることになった場合は葬儀社に連絡して片付けをしていただける場合と、各家庭で処分をする場合と分かれますが、あくまでも仮の安置場所・祭壇ですので「お精抜き」などは必要ありません。