お知らせ
どなたにも人生の起伏はあります
葬儀業界に入って30年近くになりましたが、喪主様や遺族様とお話する機会があるときに故人の人柄やエピソードをお聞きするのですが、本当にどんなに普通で波風の無さそうな人に見えても(遺影写真ですが)皆様 ある意味波乱万丈の時を過ごされています。
昭和20年よりも前に生まれた方は、戦中・戦後の苦労したお話などを聞いたことがありますか などとお聞きするのですが、一度 第二次世界大戦(1945年終戦)に参戦した方が喪主さまで、満州にソビエト軍が条約を無視して攻撃して来たときに関東軍にいたそうです。 喪主様の所属していた部隊は「民間人を先に逃がす為に、ギリギリまで残っていた」そうで、とある川を泳いで逃げているときに耳元でライフルの玉がヒューン ヒューンと聞こえて、近くを泳いでいた人が突然 音もなく消えてしまったりしたそうです。 その時ほど死を感じたことはなかったそうです。
また、90歳近くで亡くなった方の話を喪主様からお聞きしたのですが、子供が10人で孫が20人以上、ひ孫も何人かいらっしゃったので、とても幸せな人生だったと思ったのですが 「母親はお嬢様暮らしで、就職の経験もなく家事も得意じゃなくて、いつも父から何かしら叱られていた」との話 葬儀自体もかなり豪華な祭壇を飾られていたので勝手に幸せそうだと思ってしまってました。
今まで何人の葬儀に関わってきたのかは覚えていませんが、お話を聞く機会があるたびに人は見た目だけでは判断できないし、それこそドラマのような人生を送っている人が実際にいるのだと感じます。