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ロウソク・線香を絶やさない理由は?

私が親戚が檀家になっている、臨済宗のお寺様から聞いた話です。  かなり砕けた(一般的な常識がある)人ですので、お寺様としては少数派の考えかも知れません。

家族が亡くなってから、自宅や葬儀式場へ安置した時に「ロウソク・線香」に火をつけて、弔いをするのですが、故人がいる部屋では「常にロウソク・線香を絶やさない」のが常識のように言われてきたので、前述のお寺様と話機会があった時に尋ねてみました。

『現実的な理由としては、誰かがいつも側にいるようにする為とか、明かりとしてのロウソクと臭い消しとしての線香です』『仏教的な解釈としては、浄土は明るい場所で、良き香りがする場所なので、それを模している』『又は、線香の香りで部屋を清めているという解釈もあります』などと、教えていただきました。

それ以外にも、弔いの歴史を調べてた本に書かれていたのは「庶民の間に、お寺に弔いのお経を頼むようになったのが江戸時代に入ってからであり、当時は電気も無く 夜になると月明りを頼りに歩くしかなかった。 通夜をしている家(弔いが出た家)では、当時は高級品であり最も明るかったロウソクを灯していたので目印になった」 「線香は、ドライアイスが無く、氷などの入手が難しかった時代には遺体が腐敗するのは当然であり、その臭いを誤魔化すためにお香として焚いていた」などの説を読みました。

実際的な理由が主で始まったのですが、時代が進む中で「ロウソク・線香は必需品」となり、さらに進む中で「ロウソク・線香を絶やさないようにする」に変わったのではないかと思います。