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供養のあれこれ

火葬後にお骨を拾って、骨壺に入れて持ち帰り、引き上げ初七日の法事を済ませて、自宅に用意した中陰段(後飾り祭壇・忌中と呼ばれる49日間を故人を先祖と分けて祭る仮の祭壇)に、御骨をはじめとして位牌・遺影写真などを飾る そして、忌明け(亡くなった日を含めて50日目)以降に先祖と同じ仏壇での供養となる。  これが仏式の葬儀後の流れ(供養・法事の始まり)になっていましたし、多くの仏教徒(?)である日本人は似たような風習だと思います。

しかし、葬儀が変わっていく中で、供養だけはそのままとなる筈もなく、様々な供養が葬儀業界主導・宗教界主導・遺族主導で増えてまいりました。 葬儀業界主導で有名なのは散骨と言って、海や川 森や山などに散骨場所とお供えをしたり・お参りが出来ようした施設を用意したりしました。  宗教界主導で有名なのは納骨堂(位牌堂)を新しく建て直したり、本堂の改築と合わせて作られたりもしました。 また、集合墓(誰でもお骨を納めることが出来る墓)などの名前で、お墓自体の建立を躊躇している方などにも利用しやすい料金などの提案もあります。   そして、遺族の方が主導で増えている供養は、自分の住んでいる家に、小さな仏壇・一般的な家具などで、そのまま供養を続ける形「葬儀業界的には手元供養などと呼んでます」を選ばれて、特に仏具なども用意せずに、故人が使っていたお茶碗・湯呑・コップなどにお好きだったものなどを、お供えして朝・夕に声を掛けたり、命日にあたる日には外食へ出るなど、日常の生活の中に供養が入っている・人を呼ばずに家族だけで生活の中で手を合わせたりする形が増えています。

勿論、供養をする人が誰も居なくなったしまった場合は、どうするのか?を後々に考えていくことになりますが、自分たちの生活が落ち着いて「お墓を用意する」や「納骨堂を利用する」でも「散骨をしよう」でも、また新しい供養の形が出来た時にそれを検討するでも良いと思います。  あまり急ぎ過ぎずに、自分たちに一番納得できる供養の方法を決めていくことが、無理のない供養になると思います。