お知らせ
宗教者の数が多いほど立派な葬儀であると言えるのか?
30年ほど前に葬儀業界に入った頃には、お葬式には宗教者(お寺様)が二人以上が当然であり、私の父のお葬式の時などは真宗大谷派であるにもかかわらず、檀家になっている寺から導師ともう一人+檀家になっている寺の親寺から導師+地元の寺から宗派に関係なく三人+親戚が読んだお寺様が一人+福島県の親戚の曹洞宗のお寺様一人+北名古屋市の庵主寺から一人(薄い親戚)=合計で9人が来てお葬式となりました。
私の実家のある地域が古い慣習が残っている地域でもあるので上記のような話は多すぎる例になりますが、田舎と呼ばれる地域のお葬式では片鉢(お寺様が四人・禅宗系)くらいが普通であり、本家と呼ばれるくらいの家の葬式なら導師を三人+役僧を6・7人くらいが多かったと思います。 勿論、宗派や地域によって人数に差が有りますので、名古屋市の都心部などでは禅宗系でも二人などの時もありました。
人数が多くなればお経も長くなりますし、儀式が増えるなどで一時間半~二時間ほどのお葬式になる事で、立派なお葬式だと言われていましたが、その価値観は変わってきているかと思います。 お経の長さや宗教者の人数よりも、故人様との時間をどう過ごすか・遺族様の満足感があるのかが大切になっていると思います。