×
お問い合わせ アクセスマップ 電話する

お知らせ

年金生活をしていたご夫婦の葬儀の話

20年ほど前になりますが、名古屋市の葬儀社の葬儀式場への寝台車出棺の依頼で行きましたら、祭壇などの飾りは無く 棺の両脇に生花(名札などは無し)がお供えしてあるだけの葬儀へ行きました。

参列されていた人数も10人前後ほどで、当時としては少ない参列者で飾りもない葬儀が珍しかったので、少しだけ担当者に事情を伺いました。(特殊な事情や、注意点などがあるといけないと言う気持ちもありましたので)  担当者の話によると「ご夫婦は年金だけで生活をされていて、貯金を少しづつ切り崩しながら、なんとか、治療費などを払っていたが・・」という話でした。 医療補助や生活保護などに頼らずに、何とか頑張ってきたけれど金銭的に厳しいので、葬儀は最低限に決めたそうです。

霊柩車で出棺するときに奥様が乗られて、同じようなお話を聞かせていただいたのですが、生きているうちに出来るだけの事をしたので後悔は無いの言葉は、心に残っています。 葬儀自体は質素な形にされたのですが、一番の身内である奥様が満足されている葬儀でしたので、とても良い葬儀だと思いましたし、こういった葬儀(最低限必要な内容だけを選べること)は、絶対に必要だと思いました。