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海外で亡くなった日本人をお迎えした時の話

霊柩車会社の運転手時代に、二度ほど経験があります。 その当時は(旧)名古屋空港でしたので、現在の空港とは場所も違っています。

海外から亡くなった方を送る場合は、航空機の貨物ブロック(?)を一つ分借り切りで、更に密輸防止の為の棺を完全に密閉する金属製の容器 それから、その金属容器の特殊鍵と、更にその容器自体を木枠で覆っていました。

手続きは、私自身はしていないのですが、輸入手続きの用紙に色々と書き込まれていたのは見ました。

貨物ブロック自体が、空港の倉庫に運ばれてきて、木枠で覆われている状態の密閉容器を空港職員さんが出してくれたのですが、木枠状態からは葬儀社・運転手が作業を行うようになっていました。  木枠の状態では霊柩車には載せられないサイズでしたので、倉庫の隅を借りて木枠をはがしまして、密閉容器状態にして霊柩車へ乗せます。 壊した木枠は、葬儀社の車(バン)に回収。

密閉容器のままでは、通夜・葬儀も出来ないので、葬儀社の式場へ行く前に車庫で密閉容器を特殊鍵を使用して開封。 かなりのホルマリンの刺激臭がしました。 中から、外国製の高価そうな棺に入った故人様を確認。

高価そうな棺は、外国サイズで火葬炉に入らないとの事で、葬儀社の準備した棺へと故人様の入れ替えを行ってから、葬儀式場へと移動して安置しました。

正確な金額は知らないのですが、航空運賃+エンバーミング+棺+密閉容器だけでも葬儀代金と同じくらいは必要だと思います。 お体のまま日本へ帰らせるのは大変だと思いました。