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焼香順位のこと

現在の葬儀では、あまり作成されなくなりましたが、一般葬と言われる来賓やご近所を参列いただく葬儀が主流だったころには必ず作成していたものです。

焼香順位の名前の通りに「誰から順番に焼香をしていくのか」を書いて司会者に渡すものなのですが、葬儀において揉め事が起こる可能性が高いことです。 私が知る地域では、血縁を重視して作成するパターンが多いのですが、世帯(家)単位で考える場合と個人単位で考える場合もあります。

一例としては、喪主が長男で、年上の長女・次女が嫁いでいた場合は年下の次男は喪主(長男)に続いて二番目に入れることが多いです。 そして、嫁いでいない(学生など若い)場合は年齢順で男性・女性は関係なしになります。 また、故人の両親や兄弟姉妹が先に入れて、喪主の両親や兄弟姉妹は後にする場合が多いのですが、家名(葬儀をされる家の名前)と違っている場合は逆になる場合もあります。 更に、亡くなった方が高齢の場合は、兄弟姉妹が先に亡くなっていて世代が変わっているコトがあり、その場合は本家(同じ名字で元もとの血縁が始まった家)を優先する場合としない場合があります。

ただ、地域によってかなりの違いがありますし、一人一人の考え方で順番は変わってきますので気にし始めると大変です。 正解といえる順番は無いのではないかと思います。 そして、順番に注文を付けだすとキリが無くなりますし、面子や気持ちの問題だなどと感情論の話になり、葬儀自体もギスギスした雰囲気になったり、法要も呼ぶ・呼ばないなどとなってしまい、相続などがある場合には更に大変な争いになりかねないです。

現在の焼香順位が無くなっている状態はとても良いと思います。