お知らせ
葬儀は文化・風習だと思います
尾張地方の葬儀の中でも、地域によっては「そんなことをするんですね」と、自分が知らない風習をされていたりします。 昔から、その地域に住んでいる人にとっては風習となっているので当然の事になっているのですが、知らない人からすると不思議な感じがします。
今まで、30年ほど葬儀業界にいて葬儀を見させていただいてますが、一番 記憶に残っているのは(旧)川島町で20年以上前に葬儀でお邪魔した時に、古い映画のような葬列を組んで、四本の旗のようなものを先頭に、僧侶・喪主・遺族・番傘を差した人・曲禄(僧侶の椅子)を小脇に抱えた人などが、自宅から霊柩車までを歩いてきたのを見ました。 平成に入っても、昭和の時代の葬列のような形を見たのは最初で最後です。
また、三河地方の近くの自宅の葬儀にお邪魔した時は、葬儀社がお別れ用の生花を準備せずに、参列者が自分自身で供花を棺に入れる事や、お別れの時に庭に場所を設けて、参列者全員がお花を棺に入れている事は、葬儀式場での葬儀に慣れていたので驚きました。
あと、葬儀社によっては「棺への釘打ち」と言って、お別れ後に閉めた蓋の二か所ほどを釘で打ち付けているのも、古い風習が残っていると感じました。(江南市でした)
地元の風習や、地域による違いが無くなっていること自体は、時代の流れだと思いますので良いとか悪いとかは思いませんが、風習の元になった事を想像したり、文化として大切にしているのを見ることは好きです。