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葬式と、告別式は違うのか?

葬儀業界に入る以前は、自分自身の葬儀参列経験もほとんど無くて「葬式」「葬儀」「告別式」とは、言葉が違うだけで中身というか意味は同じだと思っていました。

しかし、葬儀業界に30年もいると色々と雑学と言うか、言葉の違いがある以上は、意味に違いがあることを教えていただきました。 「葬儀」は基本的に、お寺様など仏教系の場合に使用して、意味としては仏陀の教え(各宗派で受け取り方は違う部分はありますが)を、導師(和尚などある程度格式のある人がします)が、故人へと、伝えて・多くの方の場合は戒名・法名をいただき仏門に入る(仏陀の弟子となる)ことで、極楽浄土へと迷わずに行くことが出来るとのことです。

「葬式」は、仏式にしようしても間違いではないけれど、基本は神道の場合に使うそうです。 ただ、明治期の廃仏毀釈が起こる以前は、寺と神社が同じ敷地にあったり・神社なのか寺なのか分からないようなモノもあったそうで、厳密に神道だから葬式と言わねばならないとならないそうです。 神道の場合は、祝詞と祓いによって故人と参列者を清めて、魂を神として送り出すことが主な儀式になります。 戒名のような〇〇〇命とか〇〇〇刀自などの名前が送られるそうですが、年齢や事情によって変化する尊称のような感じらしいです。

「告別式」は、宗教の主体による弔い事をしないで、家族や親戚・友人や知人などで、お別れを告げる式、をしたいと考えた方が始められたそうで、現在の人前式(結婚式の形態の一つ)と同じような趣旨で始まったものだそうです。 ただ、現在の葬儀業界の認識は「お寺様などの宗教者が退席されてからする、お別れや副葬品を入れる時間のこと」となっていると思います。

上記の三つは、厳密な使い分けは葬儀社の人間でもしていないので気にしなくても良いと思います。 ただ、昔から宗教に頼らないで弔いをする人は居たし、宗教も時代と共に性質も変わっていると思っていただければ幸いです。