お知らせ
心付けを受け取らなくなりました
以前の葬儀業界では現場で働くスタッフには、給料とは別に「心付け」と言って外国のチップのようなモノをいただくことが当たり前でした。 私が葬儀業界に入った頃には、まだ、その習慣が残っておりまして給料は安くても「心付け」があるので、それまで働いていた仕事に比べて2倍近くの収入になりました。
それが、大手の葬儀社が「心付けを受け取りません」と始めて、徐々に各地の葬儀社にも広まってきまして、20年ほどで葬儀社が心付けを案内することも、現場のスタッフが受け取ることも無くなりました。 心付けが無くなった理由としては、高額化と葬儀社が案内する(請求する)ことに対して嫌がる方や不信感を持つ方がいたことと、実は葬儀社自体が「心付けを貰えない現場以外のスタッフの不満」があったそうです。
心付けが無くなったと言っても、減った分を給料が増えることはありませんので収入としては下がり、現場のスタッフになりたいと希望する人は少なくなりました。 そして、経営者は心付けの代わりに「サービス料」という項目を作り、以前の心付けの金額と変わらない・より多くの金額をお客様から頂くことになり、葬儀自体が売り上げ減少になる中で、少しでも売り上げ維持の為に、請求を出来るようにシステムを変更しました。
冠婚葬祭に付き物と言われた時代に戻ることは無いと思いますが、習慣やしきたりと言われていることも時代と共に変わっていくことになります。 昔の葬儀が良いとか悪いではなく、時代に合わせて多く望まれる形になるのではないでしょうか。