×
お問い合わせ アクセスマップ 電話する

お知らせ

初めて「こんな葬儀をしてみたい」と感じた時

まだ、霊柩車会社に在籍していた時に、稲沢市のご自宅での葬儀へ出棺の依頼で行きました。  住宅地にある一軒家での葬儀でしたが、その当時は当たり前に会った「表飾り」と言われる、大きな名前を書いた看板・一対の樒の塔・白の提灯を飾った灯篭・生花や滝を模した庭飾り・・ 全て無しです。  道路案内の看板も一切なかったので、住所は合っているけれど間違えていないか心配でした。

自宅に到着すると、葬儀社の車が駐車していて安心したのですが、家の表には参列者が誰もいないし、お経も聞こえてこないので、どんな葬儀なのかと思いました。

出棺時間の20分前くらいになって担当者が、自宅から出てきて火葬場への同行車の台数や、火葬許可証を預かり お別れ(棺の蓋を開けて、生花などの副葬品を入れたりする)のお手伝いに自宅へ入ったのですが、お寺様も居ませんし、参列している人も10人弱だけです。  また、祭壇は飾られて無くて、棺の横に生花(枕花だったと思います)が一対飾られているだけでした。

その当時(20年前くらい)では珍しい「家族だけ参列する葬儀」であり「祭壇などの飾りを殆ど無くす」ことや「無宗教で葬儀をする」ことに、稲沢市でもする方があることに驚きました。  名古屋市でも祭壇の小規模化は進んでいましたが、まだ祭壇無しは殆ど無かったです。

お別れが終わって出棺となり、火葬場までの道中で「今回、こんな葬儀にした・・・」と喪主様が理由をお話されて、故人の希望と家族の同意があって満足できる葬儀だと言われたのは、大きい・豪華・立派な葬儀をしないとダメなんじゃないかと同調圧力があっただけで、本来は残された家族が満足する葬儀が最高の葬儀だと気が付きました。

豪華な祭壇が不要で・大きな式場が必要なく・大勢のスタッフがいなくても出来る そんな葬儀ならやりたいと思いました。