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家族葬の話

葬儀業界で家族葬と言う言葉が聞かれるようになって20年くらい経っていると思います。 私が業界に入った頃(30年前)には聞いたこともない言葉でしたし、葬儀社も大きい葬儀(大型式場を増やす・豪華な祭壇を用意する・親戚やご近所がしていたことを葬儀社が代行する など)を進めていて、徐々に体力の少ない小さな葬儀社が廃業・買収をされている時代でした。

家族葬を葬儀社自身がキチンと意識して葬儀プランを作り・家族葬用(?)の式場や部屋を準備し始めたのは、言葉が一般的になってから3・4年は過ぎてからだと思います。 特に新しく葬儀業に参入した(実際は買収がベースですが)葬儀社が、老舗が敬遠している葬儀の価格の明確化と合わせてアピールし始めたと思います。

実際の最初の葬儀プランは、どこの葬儀社が始めたのかは知らないのですが、多くの葬儀社が対応を余儀なくなってくる中で、尾張地方の家族葬の形として「生花祭壇・小型の白木祭壇をベースに以前からの葬儀プランと比べて人は少なくけれど、売り上げとしては7・8割は維持が出来るようにする」そんな感じでした。

しかし、インターネットで葬儀ブローカー・葬儀社紹介サイトが情報の主流となり・多くの人が葬儀の情報として参考にされたり・実際に依頼したりされて徐々に既存の葬儀社も利用するか・協力をするしかない状態となり、そこにパンデミックが起こり、更に葬儀に人は集まらない=大きな式場・豪華な祭壇は不要になり、一類感染症で亡くなった場合は直葬しか選択肢が無いことも知られるようになりました。

そして、実は日本はデフレ+パンデミックが経済にダメージを与えていて、多くの人の収入が上がらない・下がってきたこと、高齢化で入院や入所などの費用が多く必要になり預金を切り崩しながら生活をしている人も増えていることも葬儀に予算を掛けられないことになったと思います。

そして、家族葬は本当に一緒に住んでいる家族のみでの葬儀、親戚を呼ぶ場合でも近くに住んでいる方のみとして2・3人での葬儀や10人未満での葬儀が増えました。