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棺が入らないアパートでの葬儀(例)

三年ほど前の葬儀になりますが、一人暮らしで自宅での終末治療をされていた方の葬儀がありました。 40代の男性でしたが、長い治療の甲斐もなく亡くなられました。

亡くなられた方は九州出身で、近くには親類縁者が居ない状態でして、何故葬儀式場での葬儀ではないのか? 不思議に思いましたが、お兄さんへの遺言で「家族だけで自宅で最低限の火葬だけの葬式をして欲しい」と言われていたそうです。

しかし、アパートの部屋自体も1Kの大きくない部屋で、階段が急なタイプで棺に納めた状態では落とす可能性が高いと思いました。 廊下には担架(体を運ぶための道具)で出ることが出来たので、棺へ納めるのを出棺の時にすることを提案しました。

棺に納めないまま通夜・葬儀(宗教者は呼ばない)を家族だけで過ごして、出棺時間の少し前に霊柩車に載せてある棺の中へ納めると言う、通常とは順番を少し変更する形での葬儀となりました。 駐車場での納棺とお別れですので、十分な時間は取れませんでしたが、ご家族の用意したお菓子やタバコ・お花などを納めて出棺しました。

火葬場での集金(当日に九州に帰る予定だったので、当日を希望されました)の時に「弟の遺言を守ってやれて良かった」と言われました。