×
お問い合わせ アクセスマップ 電話する

お知らせ

葬儀と清め塩

葬儀に参列されると出入り口に「清め塩」が設置してあったり、受付などで渡される返礼品の袋の中に入っていたりします。 以前に比べると用意されている葬儀式場や返礼品の中へ入れることも減りましたが、葬儀に対するイメージとして「清め塩」を想像する方も多いと思います。

私が葬儀業界に入ったころは「清め塩」は、ほぼすべての葬儀社の式場や自宅の葬儀でも準備されていました。 しかし、葬儀社へ転職するころ(平成20年ごろ)には徐々に「必要とされる方はお渡しします」と選択式になる葬儀式場も増えてきました。 実は「清め塩」は神道のお清めの簡略化から来ているそうで、仏教界としては「葬儀は汚れてはいないので、塩などで清める必要は無い」との考えで葬儀業界にも以前より伝えられていたそうです。 仏式葬儀の割合が圧倒的な日本では仏教界の話が採用されれば「清め塩」自体は必要なくなるのですが、常識というか習慣なのか「清め塩」自体はあることが当然とされていました。

日本人の宗教観の一つの特徴として、神様や仏様・ご先祖様と契約をしているとは考えずに、見ていただいているや守っていただいているなどの緩い感じの宗教観があると思います。 それで神道のお清めだけど仏教で使ってはいけないものでもないだろうなどの理由で使ってきたのではないかと思います。 それほど厳格に宗教に拘らないのは良い部分でもあると私自身は思います。

弊社では「清め塩」自体は通常は用意がありませんが、必要でしたらお申し出いただければ式場の出入り口に準備は致します。