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車好きだった人の葬儀

私が霊柩車会社に勤めていたころに、出棺にいかせていただいた葬儀で、車が好きだった方の葬儀がありました。 流石に車を式場に飾ったり・祭壇を車のデザインにするようなことは無かったのですが、出棺の霊柩車はリムジンタイプの霊柩車を選ばれていました。

二度ほど車好きの方の葬儀で、リムジンタイプの霊柩車の運転手を務めさせていただいたのですが、若い方は小さなころから働く車や大きな車が好きだった方で、車の免許は事情があって取られなかったのでご自身の車は持っていませんでしたが、ご家族が最後にドライブ(火葬場への出棺)する車は、一番大きな霊柩車が喜ぶだろうと決められたそうです。

もう一回は、自営業を引退された車好きの年配の男性の葬儀でした。 事業が軌道に乗ってきた頃から、あこがれだったアメリカの大きな車(キャディラックやリンカーンなど)を好んで乗っていらして、亡くなるまでキャディラックを所有されていました。 最後に乗る車も、アメリカ車が良いだろうとご家族で相談されてキャディラックのリムジンタイプの霊柩車を選ばれました。

ご家族が「これは喜ぶだろう」とか「これなら良いのじゃないか?」と、故人様へのお気持ちで、霊柩車をリムジンタイプに決められた葬儀は、運転手でしかないのですが、温かい葬儀なのではないかと感じました。