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お知らせ

送る人の心に余裕が無い葬儀もあります。

以前 勤めていた葬儀社で担当をさせていただいた時に「世間並で良いから」と葬儀の規模や祭壇、返礼品や食事などを決められた喪主様がいらっしゃいました。

葬儀社としては「売り上げを上げる可能性が高いお客様」になりますが、担当者としては、故人様よりも世間の目や親戚・ご近所の評価を気にされての葬儀になっているようで、気持ちの整理が出来るのだろうかと心配でもありました。

葬儀自体は、順調に進み無事に初七日を終えて、ご自宅へ中陰段(49日法要までの祭壇)の設営に行きました。  説明を終えてから、葬儀の不満点などが無かったのかをお聞きするのですが『無事に終わってホッとした』『なんだか人に挨拶ばかりをしていた』とのお言葉をいただきました。

悪い評価だとは思いませんが、ご遺族の代表であることで「故人へ気持ちを向ける余裕が無かったのでは」と思いました。  担当者としては、気持ちの区切りとしての葬儀としてとも思うのですが、私自身の力不足もあって参列をいただいた方へ気持ちが集中し過ぎたのだと思っています。